ヨータ運河とは、19世紀の初めに建築された運河で、1832年に開通したものです。スウェーデンの西の港ヨーテボリからトロルヘッテン運河を通り、いくつかの湖をまたいで東西に延びて当時は、物流に大変重要な役割をになっていました。
しかし、鉄道が通るようになってからは、すっかりその役目は終えて、今では有名な『観光スポット』になっています。

昨年の夏、夫のママがぜひとも運河ツアーへ行きたい、というので初めてこの運河の旅へ一緒に参加してきました。さて、その感想は…。

本来はヨーテボリから数日かけてゆっくりと船の旅を楽しむのですが、今回の私たちの旅は日帰りで、途中のモータラ市からの日帰り旅行。一本の運河をただ、行ったり来たり一往復するというコースです。

所要時間は約５時間。行く道と戻る道はまったく同じなので、夫からは「行きは右側の窓の景色だけをみてね、そして、帰りは左を。そうじゃないと、まったく同じルートだからすごく退屈するかも…」最初は意味が分かりませんでしたが、なるほど納得..。

おまけにものすごくゆーっくり船は進みます。時間のタップリある退職したスウェーデン人のご年配グループに人気というのもうなずけました。

確かに若い乗客はほとんどおらず、いるとすれば、私たちのような付き添い的な子世代。もしもう一度ツアーへ参加するとしたら、あと30年後くらいかな！？または、本格的にヨーテボリから、数日かけて湖も渡りながらの運河ツアーというのがいいかもしれません。

いずれにせよ、こんなのんびりしたツアーが成り立つのは、とてもスウェーデン的な感じがします。