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デザイン・スタイル特集 バリ島「ヴィラ」ハウスをつくる

文・写真 Ubud520
開放感あふれ、気持ちのいい風が吹き抜けるバリのリゾートホテル「ヴィラ」。この特徴を日本の住宅で再現するには…。バリのデザインを研究し、建材探しから間取りまで工夫を凝らしたお宅を訪ね、お話を伺いました。

塀を使って開放感を出す

大きな葉が日陰を作り出すバナナの木バリの一般的な住宅は、大きな敷地を塀で区切り、その中に一族が暮らす平屋がいくつも建つかたちになっています。外からの視線を遮る塀で囲まれているので、中の平屋はオープンなつくりになっており、室内外の区別が曖昧で風もよく通り、人も自由に行き来できます。

こうした平屋のつくりをバリのリゾートホテル「ヴィラ」はうまく取り入れており、部屋からプールやガーデンにそのまま出入りできるので、内でも外でも石や土に触れ、風を感じながらゆったりとした時間を過ごせます。

バリ島のリゾート「ヴィラ」の特徴の中で、私がいちばん自宅に取り入れたかったのはこの開放感です。

珊瑚を積み上げた塀(奥)で南国テイストを表現する
日本の住宅環境でバリのリゾートのようにガーデンやプールを楽しむには、目隠しや防犯のために塀を設置する必要があると思います。そして塀やアプローチなどのエクステリア部分が、バリの雰囲気を作り出すデザインを最も楽しめるスペースです。

私はトータルコスト削減のため、家に使う建材をバリまで買い付けに行きましたが、日本でも大抵のものが輸入販売されています。
モルタルでつくる装飾と、チーク材の扉、塀に使う珊瑚、アプローチに敷く石、石のオブジェなどを組み合わせるとオリエンタルなデザインができあがります。また、バリの代表的な屋根材「アランアラン」(草を干したもの)も工夫次第でエクステリアにデザインとして取り入れることが可能だと思います。

門戸の周りの装飾はモルタルで仕上げている。アランアランは、自転車置き場の屋根に使用。

開放感を出すところ…リビング

より「家の内と外の区別を曖昧」にするために、リビングの掃き出し窓はガラス戸がすべて開け放てるもの、足下に段差がないものを使用しました。ガラス面が大きいため気密性を考え、二重サッシにしています。

休日のんびり過ごすため、プール前のウッドデッキ沿いに寝室だけの平屋をつくり、ベッドからプールサイドが見える「ヴィラ」をイメージした仕様にしています。

 

「離れ」のようなスペースにすることで、より快適でリラックスできる部屋になりました。

このように開口部が大きい間取りでしたら、家全体で風の出口をつくることをお勧めします。家の中に入ってきた風はまっすぐ吹き抜けるので、この「ヴィラ」風寝室を含め、方角に関係なく正面の壁には窓をつくっています。
また、扉はすべて引き戸にし、開け放てば家中に風が行き渡るようにしています。

寝室前から見た眺め。寝室、リビング、庭、プールが滑らかに繋がる。

開放感を出すところ…バスルーム

バリの「ヴィラ」の開放感を味わえる、もうひとつの快適な空間はバスルームです。リビングの次に、ぜひバリのスタイルを取り入れたかった場所です。

バリのバスルームは高い塀で囲んだ半分野外に配置され、空を見ながら利用できるようになっています。
わが家では外から見えないように、離れとバスルームの間に中庭をつくり、中庭に向かって開口部を大きくとっています。

 

 

 
写真右:開放的なバスルーム。脱衣室とバスルームの間のドアと壁をガラスに。バスルーム内の窓も大きくとり、中庭に向けて開閉する。
写真下左:大きなガラスで開放感のあるトイレ。
写真下右:奥の開いている窓はバスルームの窓。

室内に使う温かみのある自然素材

南国とアジアンのテイストがミックスされたスタイル

バリの家や「ヴィラ」は、竹を編んだシートを壁や天井などに多用しています。この竹シートは編み方の違うたくさんの柄があり、安価に購入できるので壁全体に張ることも可能ですが、わが家ではシンプルに白い壁と組み合わせて寝室の天井だけに張っています。
また、間接照明で下からライティングすれば、竹編みの陰影が浮かび上がり、寝転がるとバリのリゾート気分が味わえます。

このほかにもバリ風デザインに欠かせない白い石(ライムストーン・石灰石)やサンドストーン(砂岩)をタイル代わりにキッチンや洗面室に使用しています。
しかし石灰石は優しい色合いと柔らかい質感のため衝撃に弱い石もあるので、購入前に強度と設置場所について確認が必要です。


キッチンの背面の壁には柔らかい質感の砂石を使用。
   
洗面台の足の部分にホワイトストーンを使用。

もし買い付けにいくなら…

・ライトを焼き物の中に隠す
・バリの灯籠と保水性のある床の石
・玄関で目を引く珊瑚の石積み
・夏に涼しげな白い器

設計図ができあがってから、石、チーク材の扉、竹材、石像、アランアラン等を2泊3日でバリ島まで買い付けに行きました。

現地での買い付けは安いだけでなく、欲しいものをオーダーするとすぐに仕上げてくれる店がたくさんあります。サイズや枚数、細かな装飾など、お願いした通りにつくってくれます。表札もストーンパネルに名前を彫ってつくってもらったのですが、日本語もきれいに彫り上げてくれました。

またバリでは、石を売る村、竹材を売る村…と一つの村の中で代々一つの生業をするという慣習があり、自分が欲しいものを扱っている村に行くと、たくさんの種類から一気に選べるので時間を有効に使えます。
ただ、石や扉については、買う前に設計士さんにどれぐらいの量とサイズのものが必要か事前に確認しておかなければいけません。わたしは同行してもらい、現場で量を判断してもらいました。

最後にバリでの買い付けの注意点ですが、石のカットサイズがばらばらになっていることが多いので、大きさをそろえる大工さんの作業がかなり大変です。バリでの買い付けにご興味のある方はこの点にご注意を…。
私の場合は、運搬料(20フィートのコンテナで60万円)を考えても、建材をたくさんの種類の中から選べるメリットを考えればバリに買い付けに行ってよかったと思っています。

・きれいな木彫りのある門扉
・壁に埋め込んだストーンパネル
・屋根のてっぺんの飾り
・こちらは、大工さんのモルタル仕上げ
Ubud520
和歌山県在住42歳
妻と子供4人の6人家族で暮らしています。
こどもが多いとヴィラの状態を保つのがたいへんで、すぐにパサール(市場)のようになってしまいますネ(笑)。 Ubud520のブログ 高城浩之建築研究所のウェブサイト
設計処草庵 社の極



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ページ公開日:2009年9月16日
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