紅葉特集「落ち葉でつくる、ミニ紅葉」

深まりゆく秋・紅葉

紅葉が見ごろを迎える季節となりました。木の葉が赤や黄色に色づき、山々は錦に飾られます。
秋の紅葉は、春の桜と並んで四季のある日本に暮らす喜びを感じさせてくれる風物です。朝晩の寒暖の差が大きくなればなるほど、葉は鮮やかに色づきます。

全国に紅葉の名所は多くありますが、見ごろの週末ともなると行楽客で混雑します。雅びに紅葉を愛でようと出かけても、なかなかに疲れるものです。
紅葉狩りならではの味わいも捨てがたいのですが、この秋は、近場で紅葉を楽しんではいかがでしょうか。


親子で落ち葉を集めてみよう

ほとんどの公園には、落葉樹が植えられています。 気持ちよく晴れた週末、ピクニック気分でお弁当を持って、子供と一緒に公園に出かけてみては?
はらはらと舞い落ちる木の葉に秋の深まりを感じ、かさこそと乾いた落ち葉を拾い集めていると、いつのまにか童心に返っている自分に気がつくでしょう。
普段忙しくしているからこそ、こんな穏やかな時間が親子にとってかけがえのないものであることに気づくのではないでしょうか。木漏れ日が、落葉した枝の間からこぼれます。

自然界にあるものは、一見同じように見えても細部は微妙に違っていて、同じものは2つとしてありません。
大きさ、色やかたち、虫食いの穴も含めて一枚一枚が個性を持った作品です。深まりゆく秋に命を燃やすかのように赤や黄色・紫に色づき、やがて散ってゆきます。
紅葉の花形と言えば、もみじです。深紅に色づいた葉の重なりは、まるで絵に描いたよう。
一枚のかたちをじっくり観察してみると、自然の作り出す造形の繊細さに感心します。






 

ミニ紅葉をつくってみませんか

公園で集めた落ち葉にちょっと手を加えて、家の中にも晩秋の趣きを漂わせてはいかがでしょう。

【用意するもの】

・落ち葉 (赤・黄・緑などいろいろな色があったほうが楽しいですよ)
・小枝
・箸
・スポンジ(重さがあるほうが安定するので、ホームセンターで底にゴムがついているものを購入しました。なければ代用品でOKです)

・両面テープ

【作り方】

生け花の要領で挿していきます。いろんな色を取り交ぜると広がりが出ます。
今回は背景を格子に見立てて、手前に小枝を挿し、両面テープで落ち葉を思い思いに飾り付けてみました。紅葉のミニチュアといったところでしょうか。
お部屋の片隅に、小さな深まる秋がいます。

【使った葉っぱ】

ハナミズキ、ヤマボウシ、サクラ、カエデ、イロハカエデ(モミジ)ほか。




文・ミニ紅葉の写真/越田律子
上3点の写真/スタッフS(編集部)

※この特集はイエマガ編集部が独自に企画したものです。

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ページ公開日:2007年11月8日


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