入園・入学準備特集「ちょっぴり気になる今年の流行-家づくり情報webマガジン「イエマガ」

ブラウス、ジャンパースカート、カーディガンの組み合わせ。いろいろなコーディネートが楽しめるようになっています。

制服のない小学校だと、入学式当日に何を着せるかが悩みどころ。
「最近はかちっとしたフォーマルなスーツよりも、着回しがきく単品のコーディネートのほうが主流ですね」と、阪神百貨店子供用品売り場バイヤーの百原重夫さん。
「たとえば、女の子ならワンピースにボレロやカーディガンを組み合わせるといった感じです。これなら入学式以外でも着られますし、単品で普段使いもできますから」
確かに売り場を回ってみると、そういった自由な組み合わせのコーディネートが目立っていました。女の子の服は色やデザインなどのバリエーションが豊富なので、子供と一緒に選ぶことから楽しんでみてもいいかもしれません。
男の子はまだまだベーシックなスーツが人気のよう。ただ、黒やグレーの定番スーツだけではなく、今年は薄い色の生地を用いたものや、カジュアルなデザインを取り入れたものなど、選択肢は広がっているようです。
子供服と合わせて、大人服のコーディネート例を一緒に展示している売り場もありました。
ただし、こういった商品は季節物のため販売数に限りがあり、人気商品はすぐに売り切れてしまいます。じっくり選びたい人は早めにチェックを！

「昨年から売り場に出している子供用の腕時計があるんです」と百原さんが話すその時計は、フランスで誕生した「ベビーウォッチパリス」という商品。
カラフルな色使いや立体感をつけたベルトなど、日本では珍しいデザインに大人の女性のファンも多いとか。本来は幼稚園から小学校低学年の子供向けに作られた時計で、時間の読み方を勉強できる仕掛けもあり、今とても人気があるそうです。
「阪神では約50種類を取り扱っていますが、昨年の12月はクリスマスプレゼント用に購入される方も多く、1か月で100個ほど売れました」
ちょっと差をつけたい人は、親子でペアウォッチもいいですね。価格は、腕時計4725円～。

「ランドセルは、ここ数年ピンクが流行だったのですが、今年は赤を購入される方が多いですね。昔ながらのベーシックな色に落ち着いたのでしょうか」という百原さん。
商品のカラーバリエーションは年々増えているようですが、今年は落ち着いたカラーと機能重視（軽いなど）の商品が売れ筋なのだそうです。ただ、ランドセルに関しては、この時期になると人気商品などは売り切れの状態になるのだとか。どこの家庭も早い段階で決めているみたいですね。

「今年から、機能的でインテリア性の高い学習机を置いています」
子供用品売り場の一画にある学習机の特設コーナーでは、お客さんが途切れない状態だとか。
「売れ行きは予想以上ですね。これまでは、どちらかというと量販店などでキャラクターを使った学習机を求めるケースが多かったようですが、少しずつ、親御さんの考え方が変わってきたのかもしれません」
機能性、デザイン性を重視し、自然素材を使った「長く使える机」を求めている親が多い、と百原さんは言います。
「自分の子供に、良いものを長く大切に使わせたい、と考える方が増えてきているのではないでしょうか」
特設コーナーに展示されている家具は、どれも「木」を使った製品。子供の成長に合わせて高さを調節できるというものが主流です。
最近は、リビングで勉強させる親も増えていることから、インテリアとしてリビングに置いても違和感のない、デザイン性の高いものが喜ばれるのかもしれません。
決して安くはない買い物ですが、長年使うことを考えると慎重に選びたいですね。

こちらもデンマークの子供家具メーカー「FLEXA」のコーナーデスク。ベッドの下にも部屋の角にもフィットする独特の形は、机の上のものに手が届きやすい形状。高さ調節（63cm～70cm）も可能です。コーナーデスク4万3890円、オフィスチェア2万9820円。

台湾の液晶テレビメーカー「HANNspree」の液晶テレビ。子供の好きな消防車をデザインした個性的なテレビは、9.6インチ、7万4800円。

2006年度グッドデザイン賞を受賞した、デンマークの子供家具メーカー「Formio」のデスク。天板とチェアの座面、背もたれは、一体化したシステムで5段階に調整可能。天板は、木肌の素材仕上げと抗菌性のあるリノリウム張りのリバーシブル。デスク8万2950円、チェア5万7750円、ハイチェストワゴン6万9300円。

※商品に関するお問い合わせは、電話＝06-6345-1201 阪神百貨店まで。
※この特集はイエマガ編集部が独自に企画したものです。

取材当日も接客で大忙しだった百原さん。売り場は入園・入学シーズンをイメージする淡いピンクが目立ち、春らしい華やかな雰囲気になっていました。
売り場を見て回りながら感じたのは、やっぱり「私の子供のころとはえらい違いだ」ということ。フランス製の時計といい、デンマーク製の机といい、オシャレでかっこいいものばかり。子供にぜいたくはさせたくないとも思うけれど、もし私に子供がいたら、やっぱりかわいい服を着せて、オシャレな小物を持たせたい……だろうなぁ。（スタッフ・S）

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		ページ公開日：2007年2月15日