吹き抜けには、1階と2階の間に床面がなく、外壁では力がうまく伝わらないため、図のように内壁に耐力壁を配置し、力を分散させます。

階段の場合も同様に、外壁ではなく内壁に耐力壁を配置します。

大きな部屋を可動間仕切りで2部屋にしたり、ワンルームにしたりする場合は、部屋の外周を耐力壁で固めるようにします。

間仕切りが建物構造に影響しないので、あとで自由に変更することができます。

廊下や押入れは間仕切りに変更が少ないため、耐力壁を配置しやすい場所です。

また、ウォークインクローゼットや納戸も、比較的窓や開口部が少ないので耐力壁を配置しやすい場所です。

水回りを1ヵ所にまとめると、1つの部屋のように外周を固めることができるので強度が高くなります。
また、配管スペースや給湯の熱ロスのことを考えても合理的です。

インナーガレージの入り口にも、耐力壁を配置することで安全を確保しましょう。
特にガレージの上に居室がある時は、充分に耐力壁を配置すれば安心です。

お店のショウウィンドウを前面に配置する場合も、耐力壁を配置して安全を確保するように考える必要があります。

※この事例は木造の場合です。それ以外の構造であれば開口部を広くすることができます。