ヨーロッパのインテリア事情 幸せなインテリアfromバルセロナ Vol.4 インテリアレシピを作ろう

「和」&「キュート」をテーマにしたコーディネート例。「よし。部屋の内装を変えるぞ!」と、暖めたイメージを持って買い物に出たAさん。意気込んで買ってきたものの、配置してみたら「あれ?なんだか最初のイメージと違うぞ……」。こんな話を、私はよく耳にします。
なんだかイメージと違う――って、何が違うんでしょう?

普段、皆さんが献立の買い物にスーパーへ行くときって、どうしてますか?
インテリアと全く関係のないことのように思えますが、実はここに答えが隠れているんです。
大半の方がするように、私も必要な食品をメモ書きしてスーパーへ行きます。時には広告のチラシまで持って。これをしないと「今日はお鍋!」とイメージして行っても、いろいろな食材に目移りしてしまって、肝心なものを忘れて帰ってきてしまうからです。
要するに、メモ書きしていかないと、記憶が混乱して重要なものを忘れてしまうんですね。

何かが違っていたのは、本来の目的と違うものを「合っている」と思って購入していたから――ではないでしょうか。

メキシカンスタイルのお手本写真。イメージって、頭の中にあって目では見えませんよね。
だから、ほかからもっと気に入ったものが目に入ってしまうと、簡単に思い描いたイメージとすり替わってしまうんです。そして本来とは違うものを、「よし!」と信じてお財布のひもをゆるめてしまう。
想像したことが目で確認できていたら、異なるスタイルのものに手を出していたでしょうか。いいえ、きっと「今回の趣旨と違う小物だから、グッと我慢だ」って思ったはずです。
だったら、メモ書きのように目で見ることができれば、失敗しないわけですよね。
では、作っちゃいましょう。インテリアのメモ書き。名付けて「インテリアレシピ!」

レシピを作るときは、インテリアアレンジの手本――例えば、ウィンドーディスプレイ、カフェテリアなど、街にあるものをまねっこして作るのが一番簡単です。
気に入った空間に出会ったら、その場で写メをカシャ。これを「お手本写真」として使うことにしましょう。お手本写真に写っている素材、色彩、形状を言葉で書いて、簡単なメモ書き完了!
今度はメモをもとに、雑誌からイメージに近い雑貨を切り抜き、一枚の紙に貼っちゃいます。

これは実際に私もよく使う方法ですが、出来上がったレシピを持ってショップに行けば、ほかの魅力的な小物に浮気をせずに済むんです。
なんといっても、私は大の浮気性(といっても雑貨にですよ)。だからレシピは私にとって必需品なんです。

私が街で出会った興味深いインテリアの中に、メキシカンスタイルがあります。
これを例に、インテリアレシピを公開しちゃうと、色彩は青みのグリーン、黒、ピンク、赤、橙を(5:3:1:0.5:0.5)の割合で選択。
上のお手本写真を参考に作ったインテリアレシピ。
素材は、ビニール系プリント布、手塗り木材、ブリキ、サンダルなどチープな飾り物の連続。形状はデザインにこだわらない、日常的にあふれている形――というような、まねっこメモになりました。

雑誌の切り抜きを探すときは、実際に欲しいものをできるだけ探します。とにかく気に入ったものは全部切り抜いてみましょう。
次に、一枚の紙に貼っていきます。すると、その場に合わない切り抜きが出てくるんです。
ここがポイント。この合わない切り抜きこそが、衝動買いの小物です。興奮を落ち着かせて、一枚の紙の上に思い描いたイメージができるように、そのほかのものは捨てましょう!
最初に撮ったお手本写真と似たような図になれば、オリジナルレシピの完成です。

レシピを作っていると、だんだん購入した気分になっちゃいますが、実際のショッピングのときも落ち着いて見定めることができるから嬉しいものです。
さあ、みなさんもレシピを持って、賢くイメージどおりの買い物をしましょう!

次回は「色選びから始めるお部屋作り」をご紹介します。

 

←Vol.3
ページ公開日:2007年2月8日



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