家づくりと保険の知りたいところ
建てた人の夢と個性が詰まった家。一所懸命に考えて出来上がった家に、一番ぴったりの保険はなにか…? この連載では、気になる保険料や間取り・立地を基に考える補償の選び方について全6回でお届けします。
  第1回第2回 火災保険の「資料の見方と選び方」 第3回「土地や建材でも変わってくる?  
 

今回は「火災保険を選ぶ基準を知りたい」という方のために、タイプ別に火災保険の選び方をわかりやすく解説してもらいました。執筆者が実際に相談を受けた新築時の火災保険選びのケーススタディも交えてご紹介しています。また、気になる保険料支払いの時期や加入の条件など、前もって確認しておきたいポイントもまとめています。

第2回目の目次火災保険を選ぶ前に・・・加入する時期と期間の注意点補償を選ぶということ・・・
 
  火災保険を選ぶ前に・・・  
 
各社の火災保険を大きく分けると…

前回のQ&Aコーナーでのご質問「火災保険は、各社で差があるものなのか?」の回答で簡単に説明しましたが、火災保険には、大体のリスクが補償されるフルカバータイプとカバーしたいリスクの補償を自分で選ぶセレクトタイプがあります。また、保険金額の設定も「再調達価額(新価実損払い)」と「時価額」の2つのタイプがあります。火災保険選びにあたっては、まずこの2点について、タイプの違いを把握しておくことが大切です。
※保険金額の設定については、下の用語解説をご覧ください。

フルカバーとセレクトタイプ

まずはフルカバータイプについて。このタイプのカタログには、火災・水災・盗難・水漏れ等、セットに含まれる補償内容について説明されています。また、いくつかのプランが用意されていることが多く、補償の範囲によって保険料が変わってきますが、セット商品のためか、保険料の違い以外にどんな補償がついているのかよく理解されていない方も多いので、じっくり確認していただきたいタイプです。

もうひとつのセレクトタイプは、会社によって違いがありますが、「建物」「家財」とそれぞれ、もしくは、「建物」と「家財」を分けずに火災補償だけでも契約でき、ほかの補償については自分で選んで加えていくというものです。どの補償にいくら保険料が必要か分かること、保険料を節約できるというメリットがあります。その分きちんと補償内容を理解して、自分の家、土地に関する情報を把握して賢く選んでいただきたいタイプです。

このように、ひとくちに『火災保険』とはいいながらも、保険会社によって様々な商品があります。火災保険を選ぶ際には、保険料以外にも、含まれている補償内容・保険金額の設定等を、きちんと把握していただきたいと思います。

 
 
火災保険に加入する時期と期間の注意点金融機関に確認してみましょう

しっかり考えないといけないのは、補償内容だけではありません。火災保険の加入時期保険期間・保険料の払い方なども大切なポイントです。

まず加入時期ですが、新築の場合、引渡し時まではハウスメーカー側で保険を掛けている、という場合もあります。その場合、もし引渡しから入居まで日数が空くならば、補償の空白期間が生じてしまうので、補償の有無・期間などをハウスメーカーに確認しておいたほうがいいですね。その上で保険始期日(補償を開始する日)を決めましょう。

始期日が決まったら、保険の契約と保険料の払い込みをしなければ補償を開始できません。マイホームの完成近くは、家具・家電の購入や引越し費用などの現金での支出が多いものですが、そんな時期に「火災保険を長期で一括払いで」なんて言われたら……でも住宅ローンを組む金融機関によっては、ローンと同じ期間の火災保険を一括払いで加入して欲しい、などの条件があることもあります。
ローンが30年の場合、それと同じ期間の火災保険を一括払いとなると、保険料は結構大きな金額になります。間際になって慌てないためにも、早めに金融機関に確認しておくと安心ですね。

火災保険についてのQ&A

火災保険の見積もりをとるには、なにが必要ですか?

(兵庫県・ケンケンさん・女性)

火災保険は、金額の大きい諸経費のひとつです。計画的に諸費用を準備するためにも、火災保険料が大体いくらぐらいなのか、早めに知っておきたいですよね。
そこで火災保険料の見積もりを出すには、どのような情報が必要なのか、ざっくり挙げてみます。
・建物の所在地
・建築年月
・構造(耐火? 木造?など)
・保険金額
などです。分からない情報については、ハウスメーカー・工務店などに確認してみましょう。これらの情報がそろえば、あとは補償内容です。これはじっくり検討した方が良いので、「水災補償あり・なし」など、何パターンか見積もってみるといいですね。

この連載の保険についての文と解説/香取 幹(ファイナンシャルプランナー)

生命保険会社・銀行・保険代理店勤務を経て岐阜県で『かとりFP事務所』として独立。自身も2年前に岐阜県にマイホームを建て、その経験を仕事に活かした相談業務・住宅メーカーのセミナーを行う。また「大人も子供もお金に賢くなろう」をモットーに、小学校・高校などでの金銭教育講師も務める。
マイホームでは、夫・娘二人・柴犬と暮らしている。

保険がわかる基本の用語解説再調達価額

保険金額設定基準の一つで、火災が起きたときに、損害を受ける前の家と同等の家を新たに建てることができる金額のことをいいます。再調達価額を基準に保険金額が設定されている場合、保険金だけで家を修理・建て直せることになります。
保険金額の設定の基準は、この再調達価額と次に説明する時価額の2つに分けられます。

時価額

同じく保険金額設定基準の一つで、当初の家の価値から使用年数分の消耗、老朽した分を差し引いた金額のことをいいます。

火災保険を選ぶ際は、再調達価額、時価額のどちらを基準に保険金額を設定する保険なのか、確認することが大切です。

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ページ公開日:2010年2月3日
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