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ホーム間取り >間取り探偵 > マンガ・アニメの間取り「アニメ・マンガから見る間取りの歴史学みたいなもの」

間取り探偵
ヒントを手がかりに主人公が住む間取りを読み解きます…。読んでいる本やマンガにでてくる家の間取りが気になって仕方ない…なんてことはありませんか?
間取り探偵 過去の作品集
第97回 「マンガやアニメから見る間取りの歴史学みたなもの」
虎さん

結構な調査をしてきましたね。
もうちょっとで100回なので
このあたりでまとめてみましょうか?

虎さん

良いねぇ〜。と、言うことで
新しい調査ではないので虎君頼んだ!

ホームズ

も〜っ。まぁ良いんですけどね。

虎さん

では、年代別でわかったことを解説してゆきましょう〜。

虎さん

いまさら突っ込む気はないけれど、
ウチの事務所ってこんな感じだったのね…。

【築年:江戸時代】 武家屋敷
『はいからさんが通る』〈花村邸〉
探偵イエマガ・ホームズ 岩手県イーハトーヴォ在住の間取り専門の探偵。
今まで数々の間取りを解明してきたが、今回イエマガ専属の探偵となってその読者から寄せられる間取りの【謎】の解明に挑む実は秘書がいないとなんともだらしない男。 間取り★探偵 名作マンガの間取り 秘書虎さん イーハトーヴォの猫の第六事務所の二番書記という経歴を持つ優秀な秘書。探偵の気がつかない視点からズバリとポイントを指摘する。
用語解説
イーハトーヴォ……岩手県出身の宮沢賢治が「岩手」のことをエスペラント語風にイーハトーヴォと名付けた。
猫の第六事務所……宮沢賢治の童話に出てくる、猫の歴史と地理をしらべる事務所。

「はいからさんが通る」は大正時代の物語ではあるけれども、建物時代は江戸時代の武家屋敷の趣。
さもありなん。父は陸軍少佐でありながら元旗本。この時代は家というものは家族のためというものではなく、あくまでも来客ためを重視した間取りになっている。

玄関を使えるのは自分より身分の高い人たち。 それ以外の者は土間や台所(納戸)から出入りしていた。

ストーリー上の展開で、紅緒には部屋が与えられているけれども、実際は家族全員が寝室をシェアするといったほうが主流であった。当然、お年頃に娘も親と一緒に寝ていたりする。逆に客間は間取りの中で一番良い場所に大きく配置された。

花村家は旗物の中でも位の高い家柄であることが中廊下からわかる。 同じ旗本でも最も位の低い小普請組(こぶしんぐみ)の場合、面積を小さくするためなのか?廊下は見られず、また、長屋に住む者もいた。

長屋
『やっぱり猫が好き』〈江戸編〉

一般的に、武家屋敷や町家(商家)は表通りに面し、町人・職人が住む長屋は裏通りに。
汚いから裏通りというわけではなくちゃんと小奇麗に整備されていて、実は時代劇で見るような井戸はなく上水が引かれていました。

便所は共同。大家さんがその糞尿を肥料として売るといった今でいうエコスタイル。
家賃は?間取りによって20,000円から50,000円くらい。上等な部屋は開口部が玄関と庭にあり、風通しが良かった。

それと江戸時代、町づくりで一番障害になったのが火事。 なので、長屋はそれをあるものとして安い材料、少ない材料で建築し、有事の際は延焼を防ぐためにすぐに壊せるような仕様。

なにぶん狭いがために余計なものを置かずに必要な時に必要なものをレンタルで借りる損料屋という商売が長屋の近くに存在していた。

【築年:明治〜大正時代】
学校
「宮沢賢治シリーズ」〈前編〉

そのほとんどが擬洋風建築。
擬洋風建築とは日本の工法で大工さんが見よう見まねで作ったもの。明治維新後の公共施設など新たな機能を持った近代的施設が外国人によって建てられたが、それは都市部に限り、地方では大工の手にゆだねられた。

学校も近代教育を受ける場としてこの意匠を採用。それまではお寺のような外観が多かったが文明開化を迎えて流行してゆく。 ただ、最初は微妙なデザインのものも少なくなかった。

●岩国学校(1871年竣工)
http://kankou.iwakuni-city.net/iwakunigakko.html(外部リンク)

●今津小学校(1882年竣工)
http://kusunoki.nishi.or.jp/school/imadue/(外部リンク)

●柏原尋常中学校(1896年竣工)
http://hardcandy.exblog.jp/17254553/(外部リンク)

●坂出商業学校本館(1919年竣工)
https://www.city.sakaide.lg.jp/soshiki/bunkashinkou/kyoudo.html(外部リンク)

●松山中学校(1923年竣工)
http://www.matsuyama-h.spec.ed.jp/index.php?page_id=98(外部リンク)

明治初期から大正後期にかけて時系列でピックアップしてみました。
最初に比べるとだんだんモダンになったきたように見えませんか?


■広間型農家住宅
第6回『夏目友人帳』

この間取りは、江戸時代に考えられたとされています。ただかなり裕福な農家。 もともとは平屋建てで、土間を台所に、そして後々に洗面・浴室・トイレを建物内に取り込んだと思われます。

広間型の特徴は土間・常居(居間)・寝間・座敷などの部屋が概ね直線上に並び、3室あるときは三間取(みまどり)。4室のときは四間取(よつまどり)と呼びます。

全国的な系列化は困難だけれども、全国的に多いタイプです。

●矢作住宅(幕末竣工)
http://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/199119(外部リンク)


■田の字型農家住宅
『蛍火の杜へ』

俯瞰すると部屋が四分割していて田んぼの「田」の字に見えることからそう言われています。 また、常居(居間)以外は部屋の性格を決めておらず、家族構成が変わったときにそれぞれの部屋を移動させてそのシーンに合わせた使い方をしていました。

家族が多く、旧家に多いのではないかと推理。 このタイプは関東以南・九州北部まで広範囲に分布しています。

●佐々木家住宅
http://www.nihonminkaen.jp/facility/old_folk_house/06_sasaki_house/ (外部リンク)

今の時代で、田の字型住宅といえば無駄の少ない配置からこのスタイルになった、マンションのことを指す場合が多くなりました。

●田の字型マンション (イメージ検索)

『大正野球娘』

幕末から明治初期に西洋人のために作られた食堂または食事。
明治初期には材料が手に入らなかったり、用意できたとしても西洋人に供されることが多く、今のように大衆食堂としては確立はしていなかった。

明治後期になると、和洋折衷という言葉が流行するくらい西洋文化と日本の伝統文化が融合してゆく。 銀座の「煉瓦亭」ではポークソテーを油で揚げるトンカツ。コロッケ・カレーなど和製洋食が席巻してゆき、洋食の大衆化が進んで行った。

この作品に登場する「洋食すず川」は1925年(大正14年)には営業しているのだけれども、 1923年(大正12年)の関東大震災では比較的被害が少なかった文京区の北側にあり倒壊しなかった建物と推理できる。 それまで洋食は提供しておらず、震災を機に街路建築で意匠を凝らし洋食屋として再出発したのではなかろうか?

「街路建築」は「看板建築」とも言い、資力の問題で西洋建築に建て替えられない事業者などが、通りに面する外観だけを洋風にリフォームしたものを指す。 その名の通り人目を惹く看板の意味合いが大きい。 今でも街路建築は結構残り、この時代の特徴的な意匠である。

●東京都文京区(Googleマップ
●東京都千代田区(Googleマップ
●茨城県石岡市(Googleマップ
●長野県伊那市(Googleマップ

実は大正時代には建物にかかわる大きな出来事がありました。それは水洗トイレ。

江戸時代の糞尿の処理は、例えば長屋から出たものは安く、商屋・武家屋敷から出たものは高く肥料として売買されています。価格の差は食べ物の差だったのでしょうね。

さて、明治維新後の東京では急激な近代化と人口集中・化学肥料の発売によって糞尿の行き場がなくなってしまった。

疫病・寄生虫問題も解決しなければならない。
そこで1889年(明治22年)にイギリスの技師に下水の設計をさせたのだけれども費用面から先送り、計画を基本から見直し、1922年(大正11年)、東京都荒川区に三河島汚水処分場喞筒場施設が竣工運転開始。設備が劇的に変わった時代でもあります。

ちなみに海外のトイレ事情。
1862年に建てられたベルサイユ宮殿では常時4000人もの人が生活しているにもかかわらず木製の椅子式トイレが274個しかなかったのです。

じゃぁトイレで用を足せない人はどうしたか?
廊下でやっちゃいます。男は立小便。女性は座って…座って?だから、見えないようにマリーアントワネットが着ていたような裾が傘のように広いロングスカートだったわけです。
そりゃぁ臭いがきつかったでしょうね。そして当時の日本にはなかった香水が発展したわけです。

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 江戸時代〜明治〜大正時代に建築されたと思われる建物
 第7回『猫の事務所』…http://iemaga.jp/detective/007.html
 第8回『銀河鉄道の夜』…http://iemaga.jp/detective/008.html
 第18回『宮沢賢治シリーズ後編』…http://iemaga.jp/detective/018.html 
 第42回『たまゆら』…http://iemaga.jp/detective/042.html
 第72回『おおかみこどもの雨と雪』…http://iemaga.jp/detective/072.htm
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虎さん

そーいえば、僕は謎の声で第38回目で登場。
名前を募集して決まるまでは仮称おばけ君。
結局その名前がしっくりくるということで第42回目で正式決定だったぉ。

虎さんホームズ

今さらだけどホントに何者?

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堀内三佳のおうち大好き!

2015年12月9日
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